インターネットビジネスを語り出す前に読んでおいて貰いたい文書二選

しばらく外出せずに仕事ばっかりしてるたので、気分転換がてらブログ更新。

前から書きたいと思ってたんだけど、インターネット上で商売とか何かする、って場合には、個人的に読んでおいて貰いたい文書があるんです。インターネットについて知ってた方がいい話。ま、おっさんの昔話って言われればそれまでですが。そうそう、普段開発やっている人は飛ばしちゃっていいですよ、きっと知ってる話だから。

最近、クラウド、ってバズワードが出てきましたね。WEB2.0、SaaSの次はクラウドですか、って感じだけど、インターネット自体分散処理、って思想が根本にあります。

サーバーをいろんな所に置いて、分散して処理しようぜ。メールも中央サーバーで管理するんじゃなくて、別々のサーバーに置けばいいんじゃね?じゃ、DNSも、WEBも!ってな感じ。

そのインターネットを支えるのがオープンソース。世界中にあるWEBサーバーなんて、ほとんどがオープンソースのアプリケーションなんだぜ。

で、オープンソースの開発なんて、世界各地に居る人達が、自分が得意な分野でプログラムを書き、1つのアプリケーションを作ってる。とってもクラウドでしょ?それも15年以上前からそんな形態。

クラウドって考え方は最近出てきた物ではないと思うんだ。以前からあったものがお金になりそうだから「クラウド」って名前をつけてあおってる感じがするんだよね。

複雑な物をばらして1つ1つを単純化、そして分散させる、ってのがクラウドコンピューティングであるとすれば、1つ1つは単純化してコンパクトに、それらを組み合わせてって難しいことやろうぜ、ってのはUNIXの思想。
大勢の力をちょっとずつ借りてなんかやろうぜ、元気玉みたいな感じでさ、ってのがクラウドソーシングであるとすれば、同じ事に興味持つ人達が自分の得意分野で協力して、寄ってたかって物を作り上げ問題可決する、ってのがオープンソース。

社会起業って言葉も最近出てきたよね。会社として社会貢献するんだっけ。けど、それもオープンソースのコミュニティでずっと似たような事やってたし、クラウドにしてみても以前から似たような形態で動いてるインターネットがある。

じゃ、それについて書かれた古典を読んで見るのもいいんじゃないかな、と思うんだ。読むことで、クラウドや社会起業の展開について思いをめぐらせたり、展開を考えたり、こういう人達のつくった物の上でインターネットが成り立ってるんだ、と言うことを知ることも出来る。

そこに確かな実例があるんだからさ。

残念ながらオープンソース系のコミュニティって、目の前にある問題に一生懸命で、ビジネス書なんて書く人は少ない。だから、こういった方面の意見を目にすることは普通の人には難しい。
けど、インターネットってものに根ざす組織で有るが故に、インターネット上には多数の文書が公開されてる。紙で製本された本の方が絶対正しいんだ、って言う人は居るかもしれない。けど、本だって百万くらいはたけば誰でも出版できるんだぜ。確かに敷居は高い。けど、英語から翻訳され、10年以上も読み継がれるインターネット上の文書ってのも、また値打ちがあるとは思わない?お金をだせば誰でも出版できる物よりかはさ。

以下に、特に読んで欲しい文書を二つ挙げます。技術系じゃない人にとってはちょっと難しいかもしれないけど、組織論としても、技術論としても優れた文書です。

伽藍とバザール

気になる言葉:「多くの重なり合う意志による真剣な努力」

あるオープンソースプロジェクトの運営の話。
オープンソースのプロジェクトとクラウドソーシング、ボランティア組織の運営は似ているところがある。
もちろん、実際の経営にも参考になるかもしれない。個人個人が目標を掲げ、各々の良しとする事を進める、そういった組織も多くなってきてるように思いますので。

The Revenge of the Hackers(ハッカーの復讐)

気になる言葉:「世界を本当に制覇する唯一の方法は、世界に貢献することだ。」

Firefoxの起源について(FirefoxはNetscapeのオープンソースプロジェクトが起源)。また、革新的なプロジェクトの進め方、手法についての文書。

おまけにもう一つ。

魔法のおなべ

気になる言葉:「オープンソース・インフラは信頼と対称性をつくりだし、それが長期的には、もっと顧客を引きつけて、クローズドソースのインフラを競争でうち破ることになる。」

オープンソースの経済的な話。これを読めば、GoogleがなぜAndroidをオープンソースで提供するか、Google Waveの通信の仕様を公開するか、それが判るはず。
下世話な言い方をすると、少ない投資で質の高いものを手に入れる方法について。

ともかく、読んで頭が良くなるか、新たなひらめきがあるはず。もしそれが無くてとも、開発者ともうちょっと仲良くなれることは請け合いです。